因果録

ブログを新調するのが俺の趣味だ。ついったー mascpre18

chaos;child/カオスチャイルド ネタバレ全開感想②「find the blue 前篇」

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(2/23にクリア済)

3月くらいに書き残した記事を加筆した記事です。半年も経ってしまうとは。力士シール飲んでお詫びしなくては。。。それでは。

 

最後の個別ルート、泉理エンドによって、泉理ぃぃ泉理ぃぃバブゥ~~バブゥ~~と、泉理のあまりの破壊力にxboxの前でたじろぐ僕。

そうかコンセプトアートに見られた胎児の絵はこういう事だったのかと感心していると、遂に、遂に眼前に「TRUE」の四文字が降臨しました。

その時感じたのは、喪失感。どんな結末にせよ、この悪夢のような旅路が終わってしまうことに最早、とてつもない寂しさを覚えました。

「終わりたくない」と思いつつも、拓留達を地獄から解放してあげれるのは僕のAボタンしかありませんから。

朝4時。もう寝ようと思いましたが特攻を決断。

果てに大団円があると信じて。このゲームのエンディングへの、喜びに満ちた祝砲を期待して。

そして...TRUEを押した先でたどり着いたのは、「知らない世界」でした。

世莉架視点でゲームが始まり、どうやらover skyから乃々の死を除いた世界線。

このゲームの「舞台」から降りた世莉架の目から、驚愕のタネ明かしが始まります。

この時の感情をとても端的に言うのならば、「は?」です。

「は?」「は?」「は?」「は?」です。

パニックすぎて吐きそうになりながら読み進めていく愚かな僕。これまでの学園生活が粉々に砕け散っていきます。僕もまた、5pb.という闇の組織に思考誘導をかけられていたのです...。してやれた...。呆然としていると、そこにはようやく見知った顔が集まり始めます。。。

ギガロマガールズ、モモちゃん、澪、神成さん...。彼女たちとのシーンもまた、歪んだものに思えてきます。そうです。タイトルに表したとおり、「find the blue」ですよ。

「いま記憶にある景色を順に並べて 頭に転がる小さなピース繋げてみれば

何気ないあの場面、意味のないあの言葉 その全てがこんなに歪んで見えたりするから...」

 ただし、モモちゃんや澪、神成さんの世莉架への対応がどこかこう...暖かい。

 フリージアを去る世莉架とモモちゃんの会話がとても好きです。傍から見れば、只のやんちゃな娘と世話焼きおばさんの一幕なんだけども、拓留の願いを知っていると、キますね。

ここで思うのはやっぱり、拓留愛されてんなと。モモちゃん達の世莉架への手ほどきも、拓留を理解してくれたからこそですから。

 

そして...遂に...世莉架はかの大悪党、宮代拓留と邂逅してしまいます...。

暗い病室でこちらを見つめる、痩せこけた拓留。

「やっと...会えた...!!」じゃないですけども、息を呑みました。

散々その視線から物語を追ってきたのに、その主人公からこちらを見つめられる奇妙さ。俺の手から完全に離れてしまったんだな、という寂しさ。そしてこの悟りっぷりはもう僕の知っている拓留ではありません。

が、世莉架と再会してしまった拓留の胸中だけは痛いほどに解ります。

(TIPS:ここからずっとクソ泣いてます)

世莉架からの糾弾を他人として受け止める拓留がぁ、辛すぎてぇ...。

だって...拓留泣いちゃうんだよ!?気丈を装ってるけど、泣いちゃうんだよ!?

そしてそこで放たれる言葉、「後悔なんてしないよ」...。

バカヤロウコノヤロー拓留と涙を流しながら打ち震える朝5時。。。

だけど、世莉架のリアクションは「普通の女の子」の反応です。

連続殺人鬼の畜生の言うことなんて全否定するに決まってますよ。

でもこれが拓留の「したいこと」...「したかったこと」なんですね...。

自分の「情報」を必死に求める世莉架の姿は、ニュージェネの「情報」を好奇心のままに追い求めていたかつての拓留と対比になっている気がしました。

世莉架の姿はただの好奇心ではない、純なる探究心です。

何も知らない分からない「情弱」を受け止め、道を導くことができるようになった拓留の成長を感じましたね。

 

そんでもって、和久井にげんこつするために学園に戻るわけですな。

ダメでしょう。タクと世莉架の会話が切なすぎてダメっしょ。

灯台下暗し。意外な場所にあったわっくんの秘密基地。

この物語はどう終着するのか、心臓バッキバッキのまま、僕と世莉架はタク達の後を追うのでした。

 

 そんな感じで、この記事は後編につづいてしまうのです...。

感想記事としては異例の、まさかの前後編です。