chaos;child/カオスチャイルド ネタバレ全開TRUE√感想「お前らに幸あれ」
遂に、決着をつけますよカオスチャイルドに。
TRUEクリアの2月から半年以上かけ遂にこのカオスチャイルド感想記事に決着をつけます!!
嘘と偽りの物語の「解答編」、僕自身もそろそろこの作品への解答を突きつけます。
カオチャ資料集は3000円集めることができず、まだ買ってませんのでご了承ください!!!
それとカオチャのことを考えると頭がワッとなっちゃうのでゴチャゴチャッとした文章になっちゃってますがそれもご了承いただきたい。
ま~~~なんつーか、下書き感プンプンな前篇でも書いたけれど、TRUEルート突入時は2つの衝撃に頭をぶん殴られましたね。1つはカオスチャイルド症候群の種明かし。今まで宮代拓留と辿った軌跡がガラガラと打ち崩されていく焦燥は深く記憶に刻みつけられていますし、このシナリオの目玉ポイントであることはやはり間違いない。だけども僕がこのルートで最も重要で最も憎たらしいと思うところは2つ目の衝撃です。
カオスチャイルドTRUEルートという物語が、主人公宮代拓留視点ではなくて、尾上世莉架の視点で進行すんのかい、という点。
通常ルートでは彼女の一声で宮代拓留と共に「舞台」に上がったわけですが、TRUEに入った途端、その舞台から叩き落とされます。
感情移入の拠り所であった宮代拓留は未だ舞台の上。何を考えているのか、どこへ向かうのか、客席から観劇するしかない。
そんな、自分の手から離れていった拓留と、病室で再会してしまうわけです。くそったれなゲームを共に歩んだ相棒との再会ですが、このTRUEルートの語り部は尾上世莉架。大悪党・宮代拓留との対面にありったけの罵詈雑言を浴びせます。そりゃそうです。これが、彼が心から望む「普通の女の子」の反応です。「あのな...」と2人の肩に手を置いて仲介したいところですが号泣しながら箱1コントローラーをカチカチすることしかできません。
ただ、宮代拓留が如何なる感情を持って、世莉架との対話を紡いでいるのかは痛いほどに理解できてしまう。喜び、ということで自分の中で受け止めたいはずなのに、拓留は泣いてしまう。俺も泣いてしまう。
この涙をもって、拓留とプレイヤーは世莉架との在りし日々を追憶するんですね。一度は拓留から突き放されましたが、ようやくここで何だか救いのようなものを感じて僕は安心しました。
「あぁ、こいつ拓留だわ」と。そして、「おめぇ漢だわ。」と。
宮代拓留という1人の漢の決意を見届けなければなるまいとこちらも覚悟完了することができます。この病室のシーン、何回ロードしても泣いてしまう罪深き対話であります。しかしこのシーンは、一度は離れた宮代拓留とまた重なることができたような気がして好きなんです。クッソ切ないけどね。
もうね、ぶっちゃけ和久井のわるだくみとかどうでもいいですわ。和久井に立ち向かう拓留の姿を見よ!...漢じゃろがい。何!?「好きな女にすがって生きていくことはできない」って!?良いんだよ!すがって!過去、すがった男を何人も見てきたぜ!?
もはや「情報強者」どころか「強者」って感じすらしてきます。
そして拓留は世間への犯行声明を撮影し始めます。それこそ舞台を演じるように。遠のいていく拓留。世莉架と拓留はここで別れます。何の言葉を交わすことなく、交わることなく。
黄昏の中、渋谷をさまよう世莉架は「あの場所」に辿り着いてしまいます。ふかしーぎーなーもうそうはー♪のとこです。ファッキンドクター佐久間が頭ドーーーン!!ってなった聖地です。
そこに広がるのはやはり「舞台」です。舞台でパントマイムを演じる役者達、それを楽しむ観客達。ですが世莉架の瞳は、違う景色を映し出していました。
「くそったれなゲーム」という舞台の上で、必死に抗い、立ち上がった男の姿です。
世莉架も思い出します。その男が、大好きだった男の子であるということを。
彼女はかつて、舞台の上で踊る演者のひとりでした。が、二度と彼と同じ「ステージ」に上がることはできませんし、もう許されないことです。だけど、彼は、舞台という牢獄でたった1人で踊り続けるのです。「好きな女」のために。彼と共に生きていくことはできません。演者と観客は、決して交わることのできない別世界の住人なのです。
世莉架から溢れる涙、僕はそういうことなんじゃないかなと思います。
舞台は幕を閉じ、見上げた先には光。彼が救ってくれた光。彼の瞳が「親友」を見つめてくれた最後の瞬間が、涙を包み込んでいきます...............。
そこで、拍手に包まれエンディングを迎えます。カオスチャイルドという舞台を演じきった役者達と、それを追いかけた僕達へ向けた拍手、と僕は受け止めました。
拍手したいのはこっちですよね。拓留達にもそうだし、このゲームを創りあげたすべての人に拍手を送りたいです。
エンドロールも終わり、エピローグが始まるわけですが、こっからがまた泣けんねんって感じ。
なぜ泣けるか?それは、宮代拓留という人間が愛されすぎているから。
カオスチャイルド症候群から解放されたカオチャガールズはランチのお時間。それぞれ、症候群から解放され拓留からかけてもらった言葉を回想します。
ここで筆者、特筆したい。このゲームの良心、有村雛絵がまたやってくれたと。
それは本来の姿を取り戻してしまった泉理が、その姿で拓留と会うことを躊躇うシーン。迷う泉理に、誰かは明記されていませんが「宮代拓留という人間を信用できないんですか!?」と発破をかける人物が。この口調間違いない、雛絵じゃん!!雛絵のやさしみに浸りつつ、彼女達はどうしても彼のことを考えてしまいます。
だけど、彼女達もまた「好きな男にすがって生きていくこと」を拒みます。
エピローグのカオチャガールズの甲斐甲斐しさは本当に身に染みる。強いよこいつら。
なんかもう、良かったです。 彼女達が前に進むことができて。しかしながら、彼女が歩み始めた先にある青空、拓留達と一緒に見ることができなかったのが悔やまれます。
世莉架と拓留、そしてカオチャガールズがあの日のように笑い合える日が来ますようにと、MAGES.がある方向に祈りを捧げるほかありません。
拓留の向かう先はというと、孤独です。孤独をもって全ての罪にケジメをつけるわけです。そんな拓留の最期を見送るのは、他でもない世莉架でした。
ここ、シュタゲのラストシーンを思い出すのは僕だけでしょうか。僕がカオチャをシュタゲのアンチテーゼと評する所以はこのシーンです。
お互いを肯定する「やっと会えた」と、お互いを否定する「知らない人」。
オカリンもあの時助手と「やっと会えた」しなければ、助手を「知らない人」として生きていくこともあったんだろうけど、シュタインズゲートは、未来がある限り続いていく物語。オカリンと助手はお互いの存在を肯定・観測していくことで未来に進んでいく。カオチャはどうか?拓留の言うとおり、お互いの存在を否定しなくては前に進むことができない。「なかったことにしてはいけない」シュタゲと、「なかったことにする」カオチャ。僕はねぇ、カオチャはシュタインズゲートの「影」だと思うんです。(ネガティブな意味ではなく。)僕はこの終わり、シュタゲを凄い意識してると思うんですが皆さんどうでしょうか...。
さて、このエンドが何故猛烈に寂しく苦いのか?それはシュタゲが未来へ続いていく物語なら、カオスチャイルドという物語・舞台が終わっちゃったからなのかも知れません。拓留と世莉架が病室で「やっと会えて」、拍手で包まれるエンドロールでもう終わっちゃったからかも知れません。だから吐くくらい寂しい気持ちになるのかも知れません。メタいこといえば、LCCでこの先に光が差すのかもしれないけど、この終わりじゃぁ大団円は無いな...いや...あってはならないのかもしれない...という敗北感込みの寂しさだと思いますし、だからこそLCCが欲しい難儀なファン心です...。
嗚呼、拓留と世莉架、それぞれのゆく道に幸あれ...!
さて.....そろそろまとめさせていただくと、その...最高だよね...って話でした。
2月にクリアして、10月に記事書き終わるほど、最高なゲームなんです。
僕はカオチャ宣教師北海道代表として、この期間、2人の人間にこの最高なゲームを勧めましたが2人とも仏になってしまいました。こんな最高なゲームを創りだした匠が次に生み出すシュタインズゲート ゼロ、大いに期待しようじゃぁぁありませんか。
シュタゲゼロ、どんな話になるのか想像も付きませんが、僕が邪推するシュタゲとカオチャの関係性のように、シュタゲゼロからカオチャへのメッセージも何かあるといいなと思います!!
それと10月18日科学アドベンチャーライヴ、参加します!!あかさかぶりっつに無事到着できるか不安でいっぱいです!!何?あかさかぶりっつって?東京でさまよう僕を想像して吐きそうになりつつ、筆というか指を置きたいと思います。
カオスチャイルド最高!!
せーーの
あでぃおすぐらっしあ~~~~~!
と共にあでぃおすフォルダ開放!
ありがとう さよなら
ますしー @kakugogogo18